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2018.10.26 (Fri)

【妻】変化の理由


ホーム入居に当たって私が一番恐れていたのは
「母が見捨てられたと感じてしまうのではないか」ということでした。
そこまでいかなくても、
「母が寂しいと感じてしまうのではないか」とか、
そんな心配ばかりしていました。

だから、
母が寂しさを感じるようならできるだけ長くホームで付き添おう、
それでも寂しいようならさっさと家に連れて帰ろう、
家とホームを行き来しながら、だんだん慣れてもらおう、
と考えていました。

だから、父から「別人になってしまったようだ」と聞いたとき、
寂しさからくる抵抗感がそうさせているのではないかと思いました。

でも、今、いろいろと振り返ってみると、
母にとって最も大きなダメージは、
「物理的な環境の変化」だったように思います。

だって、一日目は、結構ご機嫌にに過ごしていたのです。
兄も来て、父も夜まで付き添って、寂しい思いはしていないと思う。
ほとんど就寝の時間まで父がいたのだから。

だけど、翌日の朝、面会時間スタートとともに駆けつけた父の目には
既に別人かのような母がいたのです。

じゃあ、夜何があったかというと、一番大きな出来事は、
「トイレに行きたいけれど、場所がわからない」
「トイレからベッドに戻れない」
だったのではないかと思います。

これで、母、すっかり混乱してしまったんじゃないかと思います。
ごめんね。本当に、ごめんね。

今思い起こしてみると、担当者会議の時に父が言っていた
「 特に心配なのは夜で、トイレなどに起きて、ここはどこなのかわからなくなってしまったり、トイレがどこかわからなくなってしまうこともあると思います。 」
という発言は、とても的を射ていて、
ずっと母に付き添っていた父ならではの言葉だったと思います。

ただ、父も私も、ここまでのダメージになるとは想像すらしていなかった。

これは私たちだけでなく、ケアマネさんも、訪問看護の看護師さんも同様で、
ある程度の時間、母と接していた方は、
皆一様に驚いて、多少なりともショックを受けているようでした。

だって、同じ部屋にショートステイで何回か泊まった時は、
そんな風な混乱はなく、
一度はおしっこ失敗があったものの、
自分でトイレに行けてもいたのです。

でも、その時より、きっともっと適応力が落ちていたんだと思います。

トイレの場所がわからないことが引き起こした混乱は、
他の運動機能や言語機能にまで及び、
母は、とにかくすっかり混乱してしまっているように見えました。

「老人、特に認知症の老人は、変化に弱い」というのは知っていたけれど、
老人は老人でも、どのぐらい弱っているかで、
移動させていい時期と、移動が大変なストレスになってしまう時期があるのですね。

「ホームにあんまり早く入れたら可愛そうだから、
もう少し限界がくるまで家族が頑張ろう」
という気持ちで入居を引き延ばすことが、
却って母のような混乱のきっかけになってしまうこともあるのかもしれません。
(まさに、これ、私たちやろうとしてました)

うちの場合は、結局引き延ばさない決断をしたわけですが、
既に遅かったようです。

ここまで来たなら、移動させずに看てあげればよかったのかもしれません。
でも、それは今になって初めてわかること。

だから、あんまり悔いはないのです。
お母さんへの「ごめんね」という気持ちはあるけれど、でも、私たちの選択はその時点での精一杯でした。

今は、今の母に寄り添っていくことが、
唯一できることです。


お母さん、これからもよろしくね。



お正月に集まった子と孫たちと







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