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2016.08.10 (Wed)

【妻】人は間違える

今日は農の話ではなく、農天気な生活を続けていくためにも考えたい政治の話です。
いつもとちょっと違う内容ですんません。
そして、長いです!すんません(>_<)

ちょっと前に、今、ベストセラーになっている菅野完さんの『日本会議の研究』(扶桑社)を、遅ればせながら読みました。
参議院選挙の前に読めばいいのにね!
たいだい何でも遅いわたすです。

内容は、想像通りではあるものの、やはり「ここまでか!」という衝撃を受けました。
恐るべし日本会議。

過去の成功体験をもとに、ゆるぎない「反~」(「反左翼」「反日教組」「反”権利を主張する人々”」など)を原動力として、コツコツとやり抜いていく「事務能力」、手ごわいです。
ってことは、日本会議に支えられている安倍政権もまた、手ごわいです。

この本の筆者、菅野完さんは、ご自分のことを「右翼であり保守だ」と自認しています。
この本を読む限り、どちらかというと左寄り?と思えてしまうところもあり、改めて「保守って何?」と考えてしまいました。

菅野さんは、以前デモクラTVというネット番組で「国体でなく、くに(故郷)を愛する保守」というようなことをおっしゃっていたと思うのですが(記憶曖昧。ちなみにこの「デモクラTV」とても面白いです!月々500円かかるけど、とってもオススメ。私はテレビない代わりにこれを見てるので、相当世間とずれてしまっているかも!?笑)、「故郷って、たぶん、誰でも多かれ少なかれ愛していて(たとえ、それがねじれた形であったとしても)、それは左翼だって右翼だって変わんないんじゃない?」と、私は思うので、「国体でなく、故郷を愛する保守」ってどう理解したらいいんだろう?って感じです。

よく「本物の右翼」とか、「本物の保守」とか言う言葉も聞きますが、そもそも右翼や保守にあまり興味をもっていなかったので、それもスルーしてしまっていました。
このあたり、反省です。
興味がないからこそ、耳を傾けなければならないこともあるだろうに…特に政治的な話はさ。

そんなわけで、これまでは「右翼」とか「保守」とかいうと、どうしても”好戦的で、やたら中国や韓国、北朝鮮を嫌い、見下す、国粋主義的”というようなイメージを持ってしまっていました。
だから、菅野さんが言う「故郷を愛する保守」の意味が少しわかりにくかったのです。
(こう改めて書いてみると、大分ダメですね私。すみません。勉強不足過ぎて…。だんだん恥ずかしくなってきた。)

そんな中、先日デモクラTVの「2016年7月9日 第171回本会議」を見ていて、「なるほどー!」と思ったことがあるので書いてみます。

この会議の中で「週刊金曜日」編集長の平井康嗣さんという方が「基本、保守は反動だ」という主旨のことをおっしゃっていました。

「反動」を辞書で引いてみると、デジタル大辞泉では「1.他に力や作用を及ぼしたときに、その反作用で押し返されること。 2.ある傾向に対抗して生じるそれと全く反対の傾向・動き。「好景気の反動が出始める」 3.一切の改革や確信に対して、守旧的立場に立つ極端な保守主義。また、その立場をとる人。「反動主義」「反動勢力」」とありました。

また、ブリタニカ国際大百科事典の解説では、「進歩的変革ないしそれを支える進歩的勢力に対し、既存の政治t系状態を保守しようとしたり、旧体制の復活をもくろんだりする保守勢力の行動をいう。反動は保守よりも積極的、行動的な形態である。」とあります。

で、平井さんの考えでは、保守ほど「人は間違うものだ」ということを痛切に自覚している人はいないはずなのだそうです。

というのも、「保守」は熱狂的な急進的ムーブメントにストップをかけ、冷静になることを促す立場だから。

人は間違うもの。特に熱狂的になって集団心理が暴走したりする時には間違いやすい。

だからこそ、うわーっと何かの変革運動が起きたときに、「この方向は本当にいいのか?そんなに暴走するのではなく、一旦止まってこれまで続いてきたものの良さをきちんと評価しよう」、そう考えるのが「保守」と理解しました。

そうだとしたら、私はむしろ「保守」…に成り得ているかどうかはわかりませんが、保守でありたいと思っているかもしれません。

現時点で、「右」とか「左」とか「保守」とか「革新」という分類が成立するのかって問題もありますが、それはちょっと置いておくとして、私は、「自分は特に右でも左でもないけど、もしも(無理やり)位置づけるなら、マイルドな左よりかなぁ」と思っています。

でも(だから)、底なしの陰謀論みたいなのに接すると、なんか違和感を感じるし、
「当事者(多くの場合、弱者。中でも最弱者)が一番声を聴かれるべきであり、一番偉いのだ!」っていう単純な論理のもと、「弱者」を強烈に擁護する人が一番偉い人ってことになって、逆にヘンテコなあべこべ権力構造が出来上がってしまうという、ありがちな構造にも違和感を感じることがあるし、
最近では、『逝きし日の面影』なんて読んで、「いいなぁ、昔の日本!」って思ったりもする。
(『逝きし日の面影』今まだ読んでいる最中なのですが、かなりいろいろ考えさせられます。それについては、また、後日書きますね!すごくいい本だと思います。)

今回の選挙でも、三宅洋平さんが「選挙フェス」で大活躍をして、私も心から当選してほしいと思っていたし、寄付だってしていたにも関わらず、少しだけ身が引けているところもあったりしました。

大きなムーブメントを起こして世の中を変えていく際に、三宅洋平さんのようなカリスマ性のあるアイコンは確かに必要だと思うのです。でも、その反面、フェスであれ選挙であれ集会であれ、集団の熱狂を少し怖いと思う感覚は常にどこかにあって。

今回の選挙では三宅洋平さんを応援する気持ちも強いにも関わらず、「洋平さんはすばらしい革命家だけど、政治家としての資質はまだわからないからなぁ~」と水を差すようなことを、偉そうに考えて(ほんとに偉そう!ごめんなさい、洋平さん)、友人にもそんな話をしたりしていました。

因みに、その友人は、そのあたりもちゃんと認識していて「あ、そうだよね!チェ・ゲバラに顔も似てるし。だからこそ、彼を支える周りの人、ブレーンとなるような人が必要なんだよね」と冷静に答えてくれて、ほっとしました^_^


私が臆病者なのかもしれないけれど、
「変化は必要。でも熱狂的な暴走はこわい。」
これって、ごく普通の感覚じゃないかと思うのです。

第二次大戦だって、ヒトラーへの傾倒だって、大衆の熱狂に支えられて起きたのだと思うし。

でね。
そういう立場から見ると、今の安倍政権は全くもって「保守」とは真逆の方向に突っ走っていると思うのです。(デモクラTVの受け売り!でも、本当にそう思うの。)

たとえば、
憲法の自民党改正案では、九条の二の国防軍に関する記述の5に、「国防軍に属する軍人その他の公務員がその職務の実施に伴う罪又は国防軍の機密に関する罪を犯した場合の裁判を行うため、法律の定めるところにより、国防軍に裁判所を置く」とあります。

【心の声】これはつまり、軍の治外法権ということ、ですよね…。軍の暴走は誰が止めるのだろう?

たとえば、
よく取りざたされる「緊急事態宣言」。
第九十八条 「内閣総理大臣は、我が国に対する外部からの武力攻撃、内乱等による社会秩序の混乱、地震等による大規模な自然災害その他の法律で定める緊急事態において、特に必要があると認めるときは、法律の定めるところにより、閣議にかけて、緊急事態の宣言を発することができる。」

第九十九条 「緊急事態の宣言が発せられたときは、法律の定めるところにより、内閣は法律と同一の効力を有する政令を制定することができるほか、内閣総理大臣は財政上必要な支出その他の処分を行い、地方自治体の長に対して必要な指示をすることができる。」

【心の声】「社会秩序の混乱」が起きているって誰が判断するのかな?もはや、内閣や総理大臣の暴走を止めるものは何もなくなってしまうのかな?


「改憲勢力2/3議席」などと騒いでも、憲法改正までにはまだまだ様々なハードルがあるそうですが、それでも、これまでの強引な「憲法解釈」による集団的自衛権の容認、特定秘密保護法などの経緯を考えると、現政権、今ある「様々なハードル」など楽々と飛び越えて、一気に憲法改正に持ち込む可能性もないとは言えないと、感じてしまいます。

もしくは、粘り強く、徐々に徐々に、現憲法の精神を骨抜きにしてしまうことも、もちろんありえます。

日本会議とタグを組み、おそらくアメリカのジャパン・ハンドラーにもそこそこ気に入られていると思しき今の安倍政権、ウルトラCの裏技で、強引に、そのぐらいのことはやってのけそうな・・・個人的にはそのぐらいの危険性を感じます。

というか、そのぐらいの危険性を感じといた方がいいと思う。

自民党の憲法改正案、読んだことありますか?
なかったら、是非読んでみてください。

読む観点としては
「基本的人権」「国民主権」「平和主義」を放棄する方向への改正
「一人一人の人としての尊厳」より「国体」という方向への改正、
かな。

まず人があり、ひとりひとりが集まって国ができ、そこで住みやすいように法律を作っているのか(現憲法)、

まず国があり、国(国体)を支えるために人々がいるのか(改正案)

という違いがくっきりと出ています。

ちょっと注意して読めば、誰でもすぐわかるぐらいの分かりやすい方向転換です。

自民党改正草案URL
http://constitution.jimin.jp/draft/

比較(ちなみに、明らかに護憲派の人が作ってます)
https://www.youtube.com/watch?v=6TNg8xauLCY

本物の保守を自認する菅野さんが、日本会議や安倍政権を嫌うのは、安倍政権の強引な急進、というか、急変路線のためなのでしょうね。


さて、もうこの辺で終わりにしますが、菅野さんの本の後、続けて矢部宏治さんの『日本はなぜ、「基地」と「原発」を止められないのか』『日本はなぜ、「戦争ができる国」になったのか』を読みました。

既に記事が長くなりすぎているので、詳しい内容については書きませんが、いやはや、孫崎享さんの『戦後日本史の正体』を読んだとき以来の衝撃でした。

3冊とも「戦後再発見」双書というシリーズで出ているものです。

偏った部分もあるのかもしれません。
この本に書かれていることを鵜呑みにすることにも問題があると思います。

実際、上智大学の良識ある研究者である安野正士さんが、アマゾンのブックレビューに「「安保条約」のテーマによる幻想曲」という辛口のコメントを書いていて、「なるほど」と思う部分もあります(特に後半は)。

それでも、もし、上に少し登場したアメリカのジャパン・ハンドラーが日本に与えてきた影響について、何も知らないという方がいらしたら、ぜひ読んでみてほしいと思います。
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