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2016.07.03 (Sun)

【妻】ヌマに喰われる


「これじゃあヌマに喰われちまうずら!」
とみっちゃん(近所のおばあちゃん)に言われ、「喰われる?ヌマ?何だ?虫の名前かな?」と思いながら、みっちゃんのの目線の先を見てみると、そこにあるのは、藻。

藻のことを、この辺りでは「ヌマ」と呼ぶようです。

ヌマ、今年も大発生しています。


一説には太陽を遮り草の抑制になる、栄養になるなど、いい面もあるようですが、ヌマが風に吹かれて流されると、流されついでに稲を倒してしまうことがあります。

こんな感じに。


これをこの辺の人は「ヌマに喰われる」というみたい。

初めは何を言っているのかよくわからなかったのですが、確かに「喰われる」って感じ。

かなり大きく育ち、しっかりしてきた苗でも、ヌマに喰われていて、救出するとビックリするほどデカいことも。水につかり続けている部分はくにゃっと勢いがなくなっていくので、放っておくと、まさに喰われてなくなってしまいます。

この空いているところは、たぶんヌマに喰われた稲のいたスペース。
ああ、ご冥福を。チーン。


ダンナさんが一日かけて竹ぼうきでヌマ掃除をしてくれ(みっちゃんに「竹ぼうきで田んぼを履いている人なんか初めて見た」と笑われたらしい^_^)、いったんはすっかりきれいになったものの、


また、翌日のぽかぽか陽気の中でヌマ大発生。とほほです。

畑に関しては、枯れちゃった作物に対してそれほど未練を感じない薄情な私ですが、田んぼの稲に関しては特別な感情があるようで、助けられずに喰われてしまった稲を見ると、かなり気持ちが沈みます。ごめんね、助けてあげられなくて。私の世話が行き届かなくて、うじうじ、みたいな。

ただ、そんな気持ちになったとしても、総合的にみて田んぼ仕事は楽しいし、田んぼLOVEなのです。

でも、ダンナさんから見ると、私は田んぼに入れ込みすぎて、心配しすぎているように見えるんだって。「田んぼに関わるヒロすけは触りにくい」と言われてしまいました。

そんなこと全然思っていなかったんだけど、そうなのかぁ。心配でご飯ものどを通らないとか、ピリピリ神経をすり減らすとか、そんな感じじゃ全然ないんだけどな、自分では。でも、「心配しているヒロすけが心配になる」と言われて、なんだか自分としてはガガーン、でした。

そうなんだ、楽しいばっかりのはずの田んぼが、傍から見るとそんなんなんだ。ってことは、そういうオーラを出しちゃってるんだ>_< せっかく楽しい田んぼなのに、そんなんじゃもったいないな。

この間、渡辺京二著の『逝きし世の面影』(平凡社ライブラリー)という本を読んでいたら、昔の日本人がどんなに陽気で大笑いばかりしていたかが書かれていました。

例えば、

「誰の顔にも陽気な性格の特徴である幸福感、満足感、そして機嫌のよさがありありと現れていて、その場所の雰囲気にぴったり融けあう。彼らは何か目新しく素敵な眺めに出会うか、森や野原で物珍しいものを見つけて感心して眺めている時以外は、絶えず喋り続け、笑いこけている」(p.75)

などの記述があります。

そうなんだ。日本人ってそうだったんだ。なんだか、今と真逆だな。でも、私もそういうDNAを持っているなら嬉しいな。

ってことで、田んぼも、心配なことがあっても深刻にはならず、

「これじゃー、ヌマに喰われちまうずら」と言っては大笑い。

「ヌマまた出てるじゃん」と言っては大笑い。

どっちみち深刻な顔しても結果は変わらないんだから、何でも大笑いしちゃえ!

もちろん、どうしたらヌマに喰われないか、観察したり考えたりはするけれど、別に深刻になってもしかたないもんね。

そんな風に思いました。
とさ。
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23:17  |  稲作2016鹿留  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)

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