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2016.03.23 (Wed)

【妻】鹿留de馬耕

自然学校最終日の翌日は祭日。ということで、循環する生活講座4期生の何人かが家に泊まりに来てくれて、Rioで打ち上げをしました。

自分で言うのもなんですが、Rioはついつい長居してしまう心地よいスペース。なんだろう?バーらしい薄暗さがいいのかなぁ。

ときにカラオケで声を合わせ、ときにまったりと、時間がゆるゆる過ぎていきました。そうそう、講座の先生梅ちゃんも、片付けを終えて駆けつけてくれたんですよ!嬉しいな。

そして、翌日は、いよいよ。
じゃじゃーん!馬耕です。

馬耕?
字の通り、馬で田んぼを耕すヤツです。



耕運機があるのに、いまどき何やってるんでしょうね~^ - ^

11時ごろ、都留環境フォーラムのお馬さんコータローが到着。



このところの山田家、あれこれバタバタで、ぎりぎりまでほとんど何のお知らせもできていなかったので、うちらだけでこじんまりやることになるかな~と思っていましたが、4期生のみんな以外にも、都留への移住仲間、地元鹿留の皆さんも、少しずつ集まってきてくれました。



座っているのは地元のおばあちゃんたち。誰かが鹿留キャンディーズと名付けていました。ふふ、かわいい。

地元のおじいちゃん、おばあちゃんは、「小さい馬だなぁ。こんなんじゃなんぼも掘れんよ」とか、「昔はこの辺も一軒見残らず馬飼ってたんだよ」とか、「でも、機械ができて便利になったね~。いまどき馬で耕すなんて馬鹿しかやらん」とかいいながら、見物。

馬鹿どもです↓


でも、最後には、「結構ちゃんとできてるねぇ」とか「うまいうまい」と褒めてくれたり、私が下手くそにやってると、「浅い浅い、もっと掘らんと」と激励してくれたりしました。

じいちゃん、ばあちゃんだけじゃなく、我々世代やその子どもたちも結構来てくれて、馬に乗ったり、馬耕に挑戦したり、楽しんでくれたみたいです^o^


この日の写真をいくつか。


人を乗せながら草を食む自由なコータロー^ - ^


3歳でも乗れた!


子どももたちのかわいい順番待ち。


大人も便乗。

ああ、馬のいる風景っていいなぁ~。

私は、4期生のみんながいて、移住者仲間がいて、地元の方がいて、コータローがいて、大人がいて、子どもがいて、じいちゃん、ばあちゃんもいて、すごく盛り上がるとかそういうんじゃないんだけど、いろんな人が入り交じって、あちこちで話の輪ができている風景が、なんだかあったかくて、気持ちよくて、じーんとしてしまいました。

地元の人が結構来てくれたのが本当に嬉しかったな。鹿留の皆さん、あったかくて、大好き。

よくお世話になってる大好きなおばあちゃんは、ちょっと口が悪くて、たまにどきっとしたりもするんだけど、そこがまたスリリングでいいんだなぁ。本人が飾らないから、私も言いたいこと言えて、聞きたいこと聞けて、何でも教えてもらって、いろいろ甘えさせてもらってます。

というわけで、今日も「鹿留はいいところだなぁ~」と実感するあったかい一日でした!とさ。

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2016.03.23 (Wed)

【妻】自然学校卒業

1年間通った「風と土の自然学校」の「自然農と手づくり循環生活」講座が3月19日(土)、20日(日)の最終回で終了し、無事修了証書をもらいました。



私たち夫婦にとって、去年は本当にすごい1年でした。そのすごい1年のきっかけの一つがこの自然学校。

この講座のおかげで、農だけでなく、梅干しや干し柿などの保存食を作ったり、DIYを始めたり、手仕事の幅がぐんと広がりました。

そして、なんと言っても、循環生活の仲間がたくさんできたのが、何よりの収穫でした。梅崎家&講座4期のみんな、最高でした!

講座の最終回には、卒業制作作品の発表と、ビジョン発表、そして、一芸披露があるのですが、どれも本当に面白かった。

卒業制作作品とは、循環生活に関わる手作りの何か。ロケットストーブや椅子のような「the モノ」でもいいし、種まきカレンダーや講座の1年をまとめたビデオのようなソフト作品でもいいという感じ。

あまり写真がなくて残念なのですが、例えばこれは循環講座4期のロゴをつくって、シルクスクリーンで布にプリントできるようにしてくれた作品。



このロゴ、すごくないですか?もうプロの域です!かっこよすぎる。

梅崎家の自然学校だから、梅をモチーフにして、4期生の4も入ってます。

私は調子に乗って、Tシャツやら布巾やら、3枚もプリントさせてもらいました。



ビジョン発表は、これからどんな生活をしていきたいかっていうビジョンを発表。

私は、だいたい行き当たりばったり人生なので、ビジョンを描くのは苦手なのですが、何でも叶う妄想の世界で鶏を飼ったり、豚を飼ったり、やりたい放題で楽しかったです。みんなのビジョンも、本当にその人らしいもので、とても楽しかった!

そして、一芸!なになにみんな、そんな才能隠し持ってたの~?!っていうぐらい、みんな多才&多彩で、4期すごい!と改めて思いました。

私たちは、なんも披露できる技がないので、できもしない「カホン」という楽器を持って行って、たたき方の説明だけしました。説明だけで、実際はできないんですけど。ははは!

それにしても世の中には何でもできちゃう人がいるのね~。4期生仲間のY夫妻は、絵もうまいし、楽器もできるし、美声だし、薪割りもうまいし、講座で習う手仕事も誰よりも速く美しく仕上げ、頭脳も明晰で、職業は夫婦そろって医者。社交的で話もうまい。いや~、天は二物を与えまくってますな。

昔だったら、こういう二人をみて、コンプレックスを感じてたかなぁ。

でもね、歳をとるとずうずうしくなるからか、農天気な生活の影響なのか、素直に「うわぁ、すごいな~!すてきだなぁ~!!」と思うだけで、それを自分に照らし合わせたりしない自分がいることに気づいて、それがちょっと嬉しかったな。

4期が最高なのは、メンバーがカラフルだったことじゃないかと思います。Y夫妻のような多才で面白い人もいれば、一見物静かなんだけど独特の感性が面白いMちゃんとか、不器用でぼくとつなKさんとか、幸せオーラが漂ってて子どもにやたら懐かれるYKとか、それぞれ個性的で、みんなを一人一人紹介したいぐらいだけど、長くなるのでやめときます。

子どもも3名来ていて、梅崎家のしーちゃん入れると4名で、これがまたかわいいっ!!!たまらんぐらいかわいい。



でね、不器用でぼくとつなKさんは、7年前に沖縄と出会って、すごく沖縄が好きになって、三線を買って、7年かけてようやく1曲弾けるようになったんだって(大げさに言っているのかもしれませんが)。その1曲を一芸で披露してくれたんだけど、三線もぼくとつ。これが、Kさんらしくてまたいいんだなぁ。

ビジョン発表もKさんのは、全然飾らず、背伸びもせず、農や手仕事や循環生活に関係する話ばかりじゃなくて、仲間由紀恵が好きとか、郷ひろみがかっこよくてあこがれるとか、そんな話も盛り込みながらの、等身大の発表。しかも、ユーモラスで、思わずくすくす笑いが出ちゃうようなKさんらしい語り口。なんだか気持ちがほんわかしました。

ダンナさんも同じように感じたのか、「本当に人それぞれだね~。人には役割があるんだね。最近そう思うよ」と言っていて、私はなんだか感動してしまいました。

そうそう。役割があるんだよね。自分の、自分のためだけの役割が。それは誰と比べるものでもなくて、どんなに速くても、どんなに遅くても、どんなにスマートでも、どんなに訥々としていても、全然オッケーで、むしろそのことこそが素晴らしいんだな~と。あまりうまく言葉にできないですが、そんな風に感じます。

あー、4期がもう終わっちゃうなんて信じられん!
梅ちゃん、ナツキータ、しーちゃん、4期のみんな、本当にありがとうございました~!これからもよろしくね!


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2016.03.10 (Thu)

【妻】旅行 番外編

「番外編」といっても、書き忘れていただけなのですが、マリコン村の滞在を終え、バギオに帰る途中で、旅の疲れを癒やすために、マイニット村という、あちこちで温泉が湧き出ている村の温泉プール付の宿に一泊した時のことを書きます。おまけの番外編な割には長いので(>_<)おヒマな時にお付き合いくださいね。

この一泊は、快適な温泉と、元イタリアンシェフの勇太さんによる夕食と朝食という、なんとも贅沢な組み合わせが最高でした!そうそう。ツアー参加者が自分の技をみんなの為に提供するっていう、この形も、新しく、楽しかった^ - ^ これ、いいと思う。誰でも、人のために何かしたいって思ってるもんだもんね!勇太さん、美味しかった、ありがとう~!

さて、マリコン村入りしてからというもの、何一つ当初の予定通りにいかない面白すぎる旅でしたが、このマイニット村に行く際にも、期待を裏切らずハプニングがありました。

マウンテン州の稲作地域では、田植えが始まるまでの一週間は村によそ者を入れては行けないという掟があるそうです。で、予定していたマイニット村が、なんと、よりにもよってその一週間に突入してしまったのです。(この習慣がある限り、水牛による代かき体験や、田植え体験のツアーを組む難しさは、尋常ではありませんな!)

そこで、マリコンを去る前の晩、真理子さんから私たちに2つの選択肢が提示されました。

①マイニット村の中を見ることはできないけれど、予定通り温泉プールのある宿泊施設に泊まる(宿泊施設は村落の中にあるわけではないから、そこに入ることはできるけれど、村の暮らしをみたり、村人と交流したりすることは一切できないという選択肢)。

②予定を変更して、別の温泉のある村に行き、1泊だけのホームステイをする。ただし、温泉はそんなに大規模なものじゃない。

私たちは、予定の立たない冒険旅行の楽しさにすっかり魅せられていたし、ちょっと疲れは出てきているとはいえ、温泉なんて日本でいつでも入れるものだし、それより、ここでしかできない経験をしたいと思っていたので、新たな村にホームステイの方向に傾いていました。いや、正確に言えば、温泉プールにのんびりステイ派2名、冒険ホームステイを続けたい派6名という風になんとなく意見がわかれていました。

少数の温泉プール派は、ゆうま君としゅんさん。ゆうま君が、その場にいたマリコン村の人から、マイニット村の温泉プールの良さを聞き出し、私たちにしきりにアピールする様子がおかしくて、私たちは大笑い。でも、せっかくの冒険旅行という気持ちが強く、なかなかマイニット村に意見が傾く人は出てきません。

ゲラゲラ笑いながらも、結構長時間話し合っていたのですが、双方に歩み寄りの気配なく、最終的にリーダーの大吾さんに決めてもらおうということになりました。大吾さんもホームステイ派だったし、多数決にしてもホームステイが圧倒的有利だったので、そのままホームステイに決まるのか?と思いきや、大吾さんの発案で、最終的にはコインを投げて決めることになりました!

運命のコインはどうなるか?!ドキドキです。
ドゥルルルル(←ドラムの音)
じゃじゃーん!
コインは「ホームステイ」と言っています。

しかし、諦めきれないゆうま君は、マリコン村民への聞き取り調査を続行。新しい情報が浮上しました。ホームステイの村の温泉は、ほんの1メートル半径ぐらいの小さなものなので、足をつけたり、かけ湯をしたりする程度で、お湯ドブンとつかることはできないというのです。

「そうか~↓」一気にテンション下がる私たち。
あろうことか、すでに決まったにもかかわらず、みんなマイニット村に魅かれ始めます。
そこで、もう一度コインに聞いてみることに。

ドゥルルルル、じゃじゃーん!
結果は・・・
またまた「ホームステイ」
ちーん↓

「これはもう、またホームステイに行けってことだね」と皆納得したものの、なんとなく、「あ~温泉、つかりたかったなぁ」なんて気持ちも残ります。自分たちの気持ちを治めるために、「きっと、一筋縄じゃいかないこの旅行なことだから、もし、マイニットに行ってもプールの水が干上がっていたりするんだよ」なーんて冗談をいいつつ、その日は終わりました。

そして迎えた翌日。真理子さんから、今日の行き先はマイニットになったとアナウンス。理由は・・・あれ?なんでだったかな?また何か別の状況が発生し、いったんキャンセルしたマイニット村の温泉プール施設に行くことになったんだけど、あまりに事件が発生しすぎのツアーで、なにが起きたんだったか忘れちゃいました!旅仲間の皆さん、誰か教えて下さ~い。

でね、マイニットの温泉プール付き宿泊施設に行ってみたら・・・本当に、一番大きいプールのお湯が干あがってる!!!どひゃーん!「誰かがあんな予言をするからだ~!」とまたまた大笑い。

実は、これには事情があって、いったんキャンセルしたものだから、経営者のおばちゃんが掃除のためにプールの水を抜いちゃったんだって。そのおばちゃん、すごくきれい好きで2日に一度は掃除をしているらしい。掃除してお湯をため始めてはくれたんだけど、何しろ大きいプールなので、全然お湯が溜まってこない。

でも、プールは全部で4つもあるので、一番大きいのにお湯がなくても何の問題もなし。しかも、その日は私たちの貸し切り状態。

途中から、真理子さんのNPOでインターンをしている学生さんなど、真理子さんつながりの数名が加わり、とてもリラックスした楽しい夜となりました。この温泉、本当にきれいでゆったりできて、とてもおすすめです!でも、写真がない(>_<) 宿の名前も忘れた!

さて、ちょっと話は戻って、マイニット村に行くか、ホームステイに行くかの選択のときに、感じたことを書いてみます。実はここからが書きたかったことなのですが・・・うーん、うまく書けるかな?

突然ですが、民主主義って何?って話、近年、よく話題になりますよね。特定秘密保護法やら、安保関連法案やらが次々と可決され、「本当に民意が反映されているの?」という疑問を持つ人も増え、高橋源一郎とSEALsの共著で『民主主義ってなんだ』(河出書房)って本がでたり、いろんな人が「民主主義」をもう一度考えようとしている。

でも、わたす、民主主義と多数決の実質的な違いって、本当のところ、よくわかっていなかったりしました。そうはいっても、多数決になっちゃうんじゃないの?みたいな(まぁ、今の日本は多数決にすらなっていないような気がしますが…)。

もちろん、多数決で決めてしまってはいけないこともあって、そこは憲法で「人権」として守られているとか、そういうことはわかっているし、マジョリティーの暴力ってすさまじいものがあるってこともわかっているんだけど、じゃあ、その理念をどう運用していくのかというと、よくわかっていないという感じ。すんません。短大の先生のくせに、こんな、基本的なこともわかってなくて!

でね、まあ、民主主義とか大っきいことを語るのにふさわしい話かどうかはわからないんだけど、ホームステイ派が圧倒的だった時点で、自分の中に「あー、このまま多数決で決まるのは嫌だな」という感覚があったのです。だから、大吾さんがコインで決めると言ってくれた時、すごくほっとした。この自分の感覚が、私にとってはちょっと新鮮でした。私の勝手な憶測に過ぎないけど、たぶん他のみんなも同じように感じてたんじゃないかな?

なんでなんだろうと振り返ってみると、やっぱりそこまでずっと旅をともにしてきた仲間が、2人だけとはいえ温泉プールに行きたいと言っているのに、そこで多数決で決めるって、なんか少し暴力的だなっていう感覚があったんだと思う。暴力的っていうと言葉が強すぎるかもしれないけれど、「多くの人が望むことだから自動的にそれに従ってもらう」ということに、何かうっすらと違和感があったんだよね。うまく言えないけど。
だから、コインになって、まっさらなところで運だけで決めるっていうのがすごく心地よかった。誰も反対する人もいなかった。

もちろん、これは、結局のところどっちでもいいようなことだからコインが許されるわけで、政治的決断をコインで決めるなんてのは、とんでもないんだけど。

でも、民主主義には、この「少数派だからと言って、有無を言わさず多数派に従ってもらうのは、なんだか嫌だな、気持ち悪いな」という感覚が、とても大切なんじゃないかと思ったわけです。単なる多数決と「民主主義」の違いはこんなところにあるのかな~なんて。と、言葉にしてみれば、なんだか当たり前のことだな。しかも、これまでにも何度となく体験してきたことのような気もする。でも、これが、この、民主主義が問われる今の世相の中で、皮膚感覚の実感として感じられたことは、私には大きなことだったかも。これも、今後、少しずつ温めては考えて、考えては温めて、ずーっとチビチビ考えていく種のような気がしています。

とりとめなく、オチもない話ですんません。流行りの民主主義の本、遅ればせながら読んでみようっと!
17:18  |   |  トラックバック(0)  |  コメント(0)

2016.03.08 (Tue)

【妻】旅行⑪変える人

旅行記の締めくくりとして、今回のツアー実現の立役者、反町真理子さんと加藤大吾さんのことを少しだけ紹介します。

お二人とも知る人ぞ知る有名人なので、私が紹介することもないんですが、今回の旅の中で感じたことを少し。




反町真理子さんは今回の旅のコーディネーター。そして、フィリピンのバギオという都市に拠点を置くNGO「コーディリエラ・グリーン・ネットワーク(CGN)」の代表。CGNは、「コーディリエラ地方」と呼ばれるルソン島北部の山岳地方の環境保全と、先住民族の暮らし向上を支援するNGOです。
CGNのホームページはこちら

私たちはマリコンに向かう前に、まずはマニラ集合し、車でバギオに移動。バギオで真理子さんが経営するシェアハウスTALA(ホームページはこちら)に一泊しました。翌日、ジプニーでマリコンへ向かったのですが、その前にCGNの活動紹介が行われました。

もうこの時点で「なんだなんだ~、この団体は!なんだなんだ~、この人は!この話が聴けただけでもフィリピンに来てよかったぞ」という感じ。
お話は、あまりに盛りだくさん過ぎて、ここでは伝えきれないのですが、まず、活動がものすごく多岐にわたっている。植林、環境教育、フェアトレード、演劇ワークショップ、奨学金、などなど。でも、それぞれが全く別のものではなく、ちゃんとつながっていて、しかも、現地の目線で実際に役立つ活動が行われている。

例えば、山岳地方の森林を守るために政府が木の伐採を禁止します。すると、何が起こるかと言うと、今まで細々と木を切って、それで家を建てたり、燃料にしたりして生活していた人が木が切り出せなくなるので、困ってしまい、火事を装って森を焼いてしまったりするのだそうです。そうすれば、焼けたところで焼き畑農業ができて、少なくとも生活の糧が得られるから。

そりゃそうですよね。これまで森の木を活用しながら生きてきて、それが間伐にもなっていて、森と人が共存していたのに、急に「全面伐採禁止」となってしまっては、他の方法で生きていくしかない。

だから、現地の人たちの暮らしを知り、希望を知り、そこで初めて何ができるのかがわかる。数あるNPOの中でもそれができているところは少ないんじゃないかと思います。その地道な作業をCGNでは長年かけてコツコツやっていて、その現れが植林であり、環境教育であり、フェアトレードだというわけ。

初めは植林しても、現地の人のモチベーションが高まっていないと、次第に誰も手入れをしなくなり、木が枯れてしまうというようなこともあったそうです。でも、それでもめげずに、モチベーションを掘り起こすところからコツコツと。

いや~すごいな~。でも、真理子さんの最もすごいところは、すごく自然体で、力が入っていなくて、そのすごさをあまり感じさせないところかもしれません。

どんなにツアーが予定通りいかなくても、イライラしているところとか、見たことがなかったな~。普通のコーディネーターだったら、イライラマックスってな場面はいっぱいあたんだけど、真理子さんがリラックスしているので、私たちも全然気にならず、リラーックス。「どう転んでもこの旅は楽しい」という信頼感のもとで旅行することができました。ありがとうございました!



photo by shun

加藤大吾さんは、今回の旅の企画・発案者&主催者。私たち夫婦が住む都留市に拠点を置くNPO「都留環境フォーラム(TEF)」の代表・・・でありながら、同時に、他にも多岐にわたる活動をされているようです。が、実際何をしている人か、多岐にわたりすぎて良く知りません!笑
都留環境フォーラムのホームページはこちら

私の知っているのは、「武者修行ブワログラム」という大学生向け海外企業研修の講師を務めたり、今回のようなツアーを企画したり(あ、これは、TEFのお仕事の一環ですね)。

そして、何より面白いのは、ご自宅で羊、鶏、犬、馬を飼い、畑をやり、田んぼをやり、まさに加藤家でぐるぐる循環する生活を営んでいること。そんな「かとうさんち」のブログもあります。ブログはこちら

大吾さんの「楽しみ力」はすごくて、旅の途中でも、何にでも楽しそうに全力でダイブしていくので、後に続く私たちも次々とダイブ!おかげで濃い日々でした。

さて、今回お二人と旅を共にしてみて、お二人の共通点は、影響力、巻き込み力がすごいことと、「社会を変える」という志を持っているところなのかな~と思いました。

真理子さんも、大吾さんも、どんどん、社会に働きかけ、企業にも働きかけ、これから社会で活躍する若者を巻き込み、若い人の意識を目覚めさせることで、新しい力を社会に送り込み、日本を変え、世界を変えていくっていう勢いを感じます。
私なんかは、旅行の目的も、「マリコン村の暮らしを見て、自分の暮らしのヒントにする」っていうような、こじんまりしたもので、恥ずかしくなっちゃうのですが、こういう「変える人」の周りに、まずは自分たちの暮らしから変えていく小さな実践者が集まって、そうして社会は変わっていくのかな~なんて思った旅でもありました。

私は私の足元から。心地よい「農天気な暮らし」を更に楽しんでいきたい、そう思えた大きな旅でした。
11:07  |   |  トラックバック(0)  |  コメント(0)

2016.03.06 (Sun)

【妻】旅行⑩旅の仲間

旅の記録の最後に今回一緒にツアーを体験した旅の仲間たちを紹介します。あくまでも私目線の紹介なので、事実と違っていたらごめんなさい。

ゆうまくん


真理子さんの息子さんの、日本の大学での同級生。今どきの大学生でこんな元気なのおるんか!ちゅうぐらい元気。存在感ありすぎ、うるさすぎの最年少19歳。関西人らしく、サービス精神旺盛で、いつも笑いの中心にいました。これからも大学生活謳歌してください!

めいちゃん

photo by shun

山岳民族のBFがいる、優しく繊細なかわいらしい女の子。今までいろんなところを旅しきたけれど、唯一フィリピンだけ、ここにずっと暮らしてもいいかもと思ったのだとか。自分たちの手で暮らしを作っていく山の人との出会いは衝撃的だったそうです。人の気持ちがわかるりすぎると大変な時もあるから、ほどほどにね~。

ひとみちゃん

photo by shun

現役保育士さん。森の幼稚園の活動を系統的に組み立てたようなスウェーデンのメソッド(名前忘れた)に基づく幼稚園の先生目指して、スウェーデンに行ったり、ドイツに行ったり、国際的に活躍しているフレキシブルな人。私とはステイ先も同じ、移動中も同室となることが多く、とってもお世話になりました。なんか、先生っぽくない自由さがいいなぁ。これからも自由な先生でいてください。

ゆうたさん


今は牧場で働いていて、近い将来、田んぼと畑と動物たちと暮らしながら循環生活を夢見る30歳。1児の父。マリコン村では「台湾人スターに似ている!」と、ガールズに超人気でした(でも日本人は誰もそのスターを知らなかった>_<)。まっつぐで、行くとなったら一本道を突っ走る勉強家、かな?こんな元気な若者がいる日本は捨てたもんじゃないなぁと思いました。夢、ぜひ実現してください。遊びに行きます~。

しゅんさん


一番つかみどころのなかったしゅんさん。ツアー参加者同士の自己紹介の時も「旅人です」とか言ってたし^ - ^ 元カメラマン、元水牛使い。マイペースでコミュニケーションも穏やかなんだけど、お酒がはいると面白く、いつの間にか人々の心にするりと入り込んでいる、そんな感じの、不思議な魅力の人でした。インドカレー屋、実現したら教えてください。食べに行きます~。しゅんさんのカレー屋、流行る気がする^ - ^

金さん

Photo by shun

最年長74歳コンビの一人。定年後にシニアボランティアとして1年ほどアフリカに行き、とても楽しかったので、再びボランティアで今度はフィリピンに1年きていたそうで、フィリピン事情に精通していて、とても頼りになりました。とにかく元気で、体力も知力も人一倍。私もこんな74歳目指そ~!ますますのご活躍を!いでちゃんと本当に仲良しで見ていると嬉しくなるような二人でした。

いでちゃん

Photo by shun

最年長74歳コンビの一人。今回のツアーへは金さんに誘われて参加。「あるがまま」がモットー。最初から「ぼくはおまけだから」的な発言をしていらっしゃいましたが、その力の抜けた感じが、個性濃すぎるぐらいの集団の中でなんともいい味で、オアシス的存在でした。幼い子供にやたらと好かれ、全く知らないよその子がいつの間にか膝に乗っていたりしました。詩のホームページも持っているそうなのですが、いでちゃん、メールアドレスとURLを書いてくださった紙をなくしてしまいました!ごめんなさい。よかったら教えてください!いでちゃんの詩を読みたいです~。

エキくん

photo by shun

もともとお家がマリコンの出で、マリコンには親戚がたくさんいるバギオっ子。環境教育が専門。今回は「ホームステイしたい」という私たちの願いを叶えるために、毎日のようにも村に電話し、バランガイ・キャプテンや村人たちと交渉し、滞在中の食材調達から、体力のない者の荷物運びまで、何でもノーと言わずに引き受けて活躍してくださいました。

ジュンさん


ジプニーのドライバー。どんなに疲れていても、前の日に酔っ払ってヨイヨイだったとしても、ドライビングとなれば顔が変わって、クールに寡黙に仕事をこなす仕事人。酔ったときのはしゃぎっぷりとのギャップが愉快。車の修理もお手のもの。


この旅がこんなに楽しかったのは、このメンバーのおかげでもあると思います。感謝!

08:59  |   |  トラックバック(0)  |  コメント(0)

2016.03.06 (Sun)

【妻】旅行⑨home

「家に帰るまでが旅行」ってことで帰宅編。

充実の旅も終わり、無事成田に到着。バスで浦安まで帰りました。

成田で思ったこと。
「便座に安心して座れるって素晴らしい。」
やっぱり日本は便利だし、快適ですなぁ。

その日は浦安に帰りましたが、翌日からすぐ仕事のため、都留に移動。

都留の家には、出発前に仕込んでいった切り干し大根と、切り干し人参がカリッカリになって、待っていてくれました。



身体をフルにつかった手作業、手仕事がたくさんあるマリコンから帰っても、我が家で手仕事(の結果)が待ってくれていたのがなんだか嬉しい。マリコンと全く切り離された別世界に帰ってきちゃったわけじゃなくて、今も手仕事でつながっている、みたいな。

私が旅行中の週末に、都留の家には東京からたくさん人が遊びに来てくれたみたいなんだけど、出かけたとき以上に台所がきれいになっていて、感激。自分の使い慣れた台所っていいなぁ。それがきれいに片付いてると、さらに気持ちいいなぁ。

やっぱり家はいいなぁ~。誰でもそうかもしれませんが、どんなに楽しく、充実した旅行でも、家に帰ると、心からほっとします。ダンナさんもいるしね。

考えてみると、都留の家は、近代的な設備の快適さも、田んぼや畑などの手仕事も、両方楽しめる最高の場所。なんていいところに住んでるんだ!と改めて実感。

さて、マリコンでの経験は、今後少しずつ私の中で消化されて、血となり肉となっていくと思いますが、とりあえず、マリコンから帰って思うこと3つ。

①動物を飼いたい
②ちゃんと想いを伝えよう
③バギオやマリコンで見たことを、授業に盛り込みたい

①については、2拠点居住中の今実現するのはなかなか難しいですが、いつか実現したいな~。やはり循環生活には動物の介在が結構重要なんだな~とマリコンで実感。どの家も犬と鶏と豚を飼っていて、人間が食べないものを食べてくれ、肥料を生み出してくれ、時には卵や肉を提供してくれていました。

②は旅の最初の自己紹介で感じたこと。特に、相手について、いいと思っていること、すごいと思っていることは、変に遠慮したり、もったいぶったりせずに口に出して伝えるのが吉。相手が自分の魅力に気づいていなかったとしても、少なくとも「私」の想いを伝えることはできるし、それは受け止めてもらえるもんだ。

③私の勤務しているのは経済単科の短大なので、フィリピンで見てきたことは「経済」に絡めていくらでも盛り込んでいけそうです。私の専門は日本語なので、経済の授業を持つわけではないのですが、マリコン村の村単位で循環する経済のこと、「グローバル経済」と呼ばれる大きい経済のこと、マリコンのような村にも世界経済の波が少~しずつ押し寄せていること、そんなことを話しながら、幸せって何だろうねって話ができたらいいな~と思っています。
08:57  |   |  トラックバック(0)  |  コメント(0)

2016.03.05 (Sat)

【妻】旅行⑧money is

私がこのツアーに参加した目的は、できるだけシンプルな循環する暮らしを実際にみてみたい、体験してみたい、というものでした。

実際に見てみて、体験してみてどうだったか?

う~ん、とってもいろいろ考えさせられました。

初めはね、マリコン村に答えがある、ぐらいに思ってたかもしれません。忘れっぽいので、ツアー前に何を考えていたか忘れちゃいましたが、なんか、そんな感じだったような気がする。

でも、結局、答えなんてないんだな~という、当たり前のことを、再確認しました。

「答えがない」ってどういうと?

例の自己紹介での日本人と村人とのやりとりに、いろんなことが凝縮されていたように思います。
むどんなやり取りだったかというと、動物とともに暮らす循環生活を夢見る日本の青年が、自己紹介のときに、とてもまっすぐな気持ちで "Money is dirty" と言ったら、それを受けて、マリコン村の元教師の女性が "Money is important" と言ったんです。

そう、そうだよね。

お金は、たぶん、善でも悪でもない。ただの便利な媒介物。武器と交換して人を殺せば、悪いものにもなるし、困っている人を助けることに使えば素晴らしいものにもなる。

でも、私たちは知ってしまったんだよね。
お金はとっても便利。でも、その便利なお金と、それを介したとても効率的な分業が行き過ぎれば、ひどい格差を生み出し、多くの人を苦しめることを。

お金が目的になった時、人はずいぶん不合理で近視眼的でひどい選択を平気でするということを。環境保全よりお金。人の健康よりお金。未来の私たち自身より今のお金、というように。
そして、いざという時は、お金は食べられないことも知りました。紙切れだからね。これは、震災の時に骨身にしみたな。

だから、私たちには、マリコン村の人たちが、金銭的には貧しくとも、自分たちの手で米を育て、野菜を育て、動物と暮らし、そうやって暮らしの糧を得て、とても豊かな暮らしをしていること、お互いに支え合いながら、幸せそうに笑っていることが、本当に尊いことだと思えるんだ。

一方、マリコン村の人たちは、お金でできることの幅広さを知り始めていて、というか、よく知っていて、現金を稼ぐために、多くの人が町を出る。

私たちのホストマザーは、結婚してすぐ、サウジアラビアと香港に出稼ぎに行き、一度帰って第一子をもうけて、次は台湾に出稼ぎに行き、も一度帰って第二子をもうけて、キプロスに出稼ぎに行き、そこに7年いて、旦那様のジミーが大病をして手術を受けることになって、ようやく帰国したんだって。そして、またすぐ出稼ぎに行こうとしたけど、ジミーがもう行くな、ここで一緒に年を取ろうと言ってくれて、マリコンに留まったんだって。

男性は出稼ぎと言っても適当な仕事を得ることが難しいけれど、女性のメイドさんなら、たくさん需要があるから、フィリピンではお母さんが出稼ぎに行くのも珍しくないみたい。しかも、勤め先を紹介してくれるエージェントにバカ高いお金を払うために、借金をしてまで、出稼ぎに行くから、最初の数年は借金を返すだけで終わっちゃうんだって。だから、雇い主ファミリーが、例えば暴力を振るったりする人で、途中で帰国してしまうと、借金だけが残っちゃうというわけ。

子供がほんの小さい、一番可愛い時期に、母親がその子の側に居なくて平気なわけがない。でも、その可愛い子供を置いてでも、借金というリスクを負ってでも、子供の教育費のために、家を建てるために、家電を買うために、出稼ぎに行く。どんなに後ろ髪引かれたことだろうね。「長く家を空けていたから、子供達、父親の方に懐いているのよ」と、少し寂しそうに話すラケルは、本当に絵に描いたように優しく包容力のある、母性が満ち溢れちゃってるような女性なんだよ。

ラケルのような愛情豊かな母親が、そこまでの犠牲を払ってでも必要とするお金を、つまらないものだと決めつける権利など、誰にもないよね。

親しくなって、「日本にも来てね!」なんて、言ってみても、「あなたたちは、またこの村に来られるけど、私たちは日本には行けないわ~。それが問題なのよ」なんて、言われちゃったりね。確かにそうだよね。

人力脱穀を披露してくれたおばあちゃんのところだって、決して贅沢な暮らしとは言えないけれど、8人中7人が海外にいて、外貨を稼いでいるわけで。出稼ぎなしには、今の暮らしは成り立たないのかもしれない。

そういえば、唯一成功した社会主義国と言われるキューバだって、少し中に入って見てみれば、アメリカへの出稼ぎ兄弟の仕送りで経済が成り立っているような面もあったなぁ。

ラケルの家にはね、ラケルががんばったから、テレビもあるの。だけどさ、テレビは遠い国の都会の暮らしを映し出し、自分たちを惨めにさせたりもするんだよね。誰だって、そんな華やかな生活を追い求めたくなっちゃうからさ。

そして、テレビは、時に家族の会話や時間も奪っちゃったりするんだよね。私たちは、テレビにも、それが生み出す消費社会にも、もううんざりしちゃった、そんな国から来たんだよね。

でもさ、機械化と分業と資本主義が行き着くところまで行ってしまった日本の、息詰まるような閉塞感の中、電車に乗れば皆がピリピリしていて、人と人の繋がりなんて何処へやら。そんな風に暮らすことを強いられている日本人が、マリコンの暮らしから何かを学びたいという気持ちだって、これまた、切実なもので、それを否定することもまた、誰にもできないと思うんだ。

石油や電気や機械も同じ。私たちには当たり前で、むしろなるべく自然に負担をかけないように、できるだけ機械を使わずに、自然に寄り添う形でやっていこうなんて考える人もたくさん出てきているけど(私も全然へなちょこで実践できていないけど、その一人デス)、マリコン村の人々の日々の仕事が大変な重労働であることは、ほんの少しお手伝いしただけでもすぐわかる。

私は、畦作りだって、脱穀だって、とてもマリコン村の人々のようにはできないし、日本では、自分の小さな田んぼや畑も、機械に頼って作ってる。

もちろんマリコン村の人に、あなたたちの暮らしはそのままがいいんだから機械を使うな、なんて、絶対に言えっこない。当然だけど。

だからね、答えはナシ!

幸せの形は、きっと、自然との調和と、手作りの喜びと、暮らしの快適さと、周りの人との調和と、そんなこんなのいろいろな要素が、複雑に織りなして紡ぎだすもので、人それぞれ違うからね。

私はこれからも自分の心地よい地点を探り続けていくし、それが、できるだけ自然との調和を壊さないものであって欲しいと願いながら、日々を丁寧に生きるだけ、なんだよな!ってことを、再確認した旅なのでありました。

でも、一つ確かなのは、何でも自分の手で作り出し、直し、加工し、循環させてしまう男と女は、文句なしにかっこいいってこと。働く手足は、文句なしにクールだってこと。ほんとに惚れ惚れしちゃうよ。

マリコンには、村の伝統をちゃんと受け継いでいる若者が一定数いて、とても眩しい。すごいことだと思う。棚田のおかげで車が全く入れないことが、この村の伝統と精霊たちを守っているのかもしれないね。

今回のツアーの参加者でもあり、山岳民族出身のボーイフレンドがいるめいちゃんが、FBでこんな事を書いていました。

「ひと通りの発展を終えた国からきた私たちは、いまもお金をあまり使わずシンプルだけど絆に溢れ心豊かな生活を続けている人たちに、そのままでいてほしいと願わずにはいられない。

それでも彼らが望むなら、彼らの暮らしが少しずつ近代化していくのを見守ることしかできない。

でも、彼らの暮らしが決して文明に遅れていて恥ずべきものではないこと、一部の人々は彼らの暮らしが自然や地域の人々と共存できる素晴らしいもので、心から尊敬していることを、少なくとも伝えることができると学んだ気がします。

彼らの暮らしに学びたい気持ちを伝えたときの村の人の綻んだ顔と、お別れの朝泣いてくれたステイ先のお父さんの顔が忘れられません。」

うんうん、すごく共感するな~。私も、もしかしたら、あの自己紹介の場面が一番心に残るものだったかもしれないな!
19:00  |   |  トラックバック(0)  |  コメント(0)

2016.03.05 (Sat)

【妻】旅行⑦助け合い

マリコン最終日、力自慢の男たちは家の建て直し現場へ、建築のお手伝いに行きました。


photo by shun

前の記事でも書きましたが、マリコン村では、火事のような不吉なことがあった日には田んぼに入ってはいけないという風習があります。これは当日だけのことではなく、新しい住宅が建ち、家主が足を洗うまで田んぼには入らないのだそうです。といっても、シンプルな家なので、数日もあれは建ってしまうらしいです!

村中の体力のある男たちが家の建て直し現場に集まり、総力で家を建てます。

私は現場にいなかったので、様子は全然分かりませんが、現場から帰ってきた大吾さんは、「村の人たちの建て方は、まさに大吾工法(大吾さんが試行錯誤の末編み出した工法)。大吾工法の合理性が確認できた!」と言ってました。

大吾さんも、勇太さんも、体力、運動神経ともに抜群なので、即戦力として一仕事してきたみたい。いいな~!こういう時に動ける体力と技があるって羨ましい。


photo by shun


photo by shun


photo by shun


photo by shun

午前中でここまで来ちゃうなんで、すごい!
なんでもできる男たち、やはりかっこいい!!

新しい住宅が建ち、家主が足を洗うまで田んぼには入らないというこの風習、単なる迷信によるものかと思ったら、こんな風に人手を集め、総力を挙げて家を建て直すために一役買っている、とても合理的な風習だったのですね。

家が建つまで田んぼに入れないとなれば、男たちも建築作業に身が入るもんね。

立て直すだけの財力や体力、労働力の確保できない者でも、とりあえず、雨風のしのげる家が確保でき、路頭に迷うことがない、という、見事な社会保障の制度だったんですね~!すごい知恵だ!
18:48  |   |  トラックバック(0)  |  コメント(0)

2016.03.05 (Sat)

【妻】旅行⑥脱穀

宴の翌日は、マリコン村での最終日。
午後にはもう村を出なければなりません。

当初はこの最終日に、我々ツアー参加者が村人から買った豚をしめ、村人へのお礼として振る舞う予定だったのですが、昨日の火事があったため、やはりこの日も豚をしめるというような儀式はNGとなりました。

このような判断をくだすとき、コーディネーターの真理子さんは、まずバランガイ・キャプテンに相談していたと思うのですが、キャプテンは決定を下す前に必ず村の長老たちに相談し、最終判断は長老たちに託されていたそうです。この感じ、なんかいいですね~。

さて、またまた予定変更となった我ら、この日は日曜日だったので、村人が集う教会に行く者、焼けた家の建て直しの手伝いに出かける者、それぞれ思い思いに午前中の時間を過ごしました。

「ニッポン人旅行者、村人に受け入れられるか!?」という心配から始まり、こんな風に予定変更続きの珍道中ツアーでしたが、変更ゆえに、またとない経験ができたり、村のしきたりを学べたりして、ほんま、おもろいツアーでした。

ひとみちゃんと私は、教会の前に、人力での脱穀を見せてもらいました。

おそらく70代と思われるおばあちゃんが、こんな感じで手作業の脱穀を見せてくれました。
脱穀動画

すごい。
特に足の働き!冴えてます。

二の腕をよく見ると、筋肉隆々。私もやらせてもらいましたが、数分で二の腕ぱんぱん!

日頃から田んぼ作業や畑作業はそれなりにしているつもりでしたが、全然足下にも及びません。
脱穀の後は、こんな風に籾殻をより分けて捨て、
籾殻飛ばし動画

脱穀と同様の方法でもみすり。

次にこんな風にふるいにかけ、
ふるい動画

最後の最後は手で残った籾殻を取り除きます。
選り分け動画

一連の作業で30分ぐらいかなぁ。
これを毎日やるなんて、本当に脱帽です!

いやぁ、毎朝ご飯前にこの一連の作業をしなきゃならないなんて・・・これは大変だわ!機械がほしいっていう村の人たちの気持ち、わかるなぁ。

でも、これができるおばあちゃん、かっこいいし、すてきだなぁ!!!あこがれます。

因みにこのおばあちゃんには8人の子どもがおり、7人は海外、末っ子の25歳の女の子だけが、地元で先生をしながら、お母さんのもとに残っているそうです。


一番左が娘さん。かわいい!

実は、この前日、村に3つあるという素朴な機械での脱穀&籾すりも見せてもらっていました。







この機械による籾摺り見学の合間に、近所のおばあちゃんが寄ってきて、「昔はね、全部手でやってたんだよ。子どもたちが学校に行く前に、早く起きて親の手伝いをしてね。でも、今はそんな子どもはいないよ」と、ぼやきとも、愚痴とも、なんともつかないお話をして、ちょっぴり寂しそうな表情で帰って行きました。

機械の導入によって、確実に作業が楽になります。でも、それによって失われる技術や習慣、伝統も、確かにあります。

手作業だけで何もかもをすることは、やはり現実的ではないことも本当によくわかる。

これは日本でも同じこと。

私も機械と手仕事の間で、無理をしすぎず、でも、自然に迷惑をかけすぎない、自分の心地よい位置を手探り中です。

でもね。確実に言えることは、こういった作業を手作業でできて、何でも自分作れちゃう男や女は、文句なしにかっこいい!ということ。

機械を使うにしても、壊れたパーツを自分で作ったりして、ちょいちょいと直しちゃったりね。本当に惚れ惚れします^ - ^
18:45  |   |  トラックバック(0)  |  コメント(0)

2016.03.05 (Sat)

【妻】旅行⑤夜の宴

滝へのお散歩の後は、それぞれ家に帰り、びしょ濡れの服を着替えて、またバランガイ・キャプテンの家に集合。

この日の夜は、 昼の残りの豚の頭と、新たに絞めた鶏(この鶏をしめる際のお祈りは、おばあちゃん長老がしてました)で、またまた宴が催されました。


鶏を焼いているところ

こういう宴の席では、自然と女性は家の中、男性は家の外に集まり、男女席を同じゅうせずという言葉を彷彿とさせるような男の輪と女の輪ができていました。


女子会


撮られるのを嫌がって隠れるシャイなおばあちゃん

外の男たちは、酒が入るごとに大盛り上がり。

そのうち、鼻笛を吹く人や



ハーモニカを吹く人も現れ、


ツアー参加者のハーモニカ演奏

踊りだすおばあちゃんも。


村人のみごとなハーモニカ演奏とおばあちゃん

実は、このハーモニカを吹いている村人は私たちのホストファザーのジミー。ホストマザーのラケルは長らく海外に出稼ぎに行っていたので、今が二度目のハネムーンのようなホスト夫妻。ラケルはジミーがハーモニカ奏者だとは知らなかったんだって。

ジミーはハーモニカを吹きながらラケルににじり寄り、ダンスに誘ってたけど、ラケルは照れちゃって応じず。もう~、シャイなんだから~!

祭事ということで、この日ばかりは村の門限(なんと9時!それ以降にふらふら外出したり、店を開けていたりすると、罰金が取られる)も無し。楽しい夜が更けていきました。
18:43  |   |  トラックバック(0)  |  コメント(0)

2016.03.05 (Sat)

【妻】旅行④法事

マリコン滞在3日目。

この日は、バランガイ・キャプテンのお父様の命日ということで、一回忌の儀礼が行われ、私たちも参加させてもらうことになりました。

疑惑のニッポン人旅行者としてスタートして、ついに法事に参加させてもらえるところまで漕ぎ着けるとはっ!いや~進歩したもんだ^ - ^

どこの馬の骨ともわからない私たちを、一旦受け入れるとなったら、家族のように接してくれて、あれもこれも体験させてあげたいと世話を焼いてくれ、サポートしてくれる。本当にありがたいです。

写真はマリコンの女性たち。優しく甲斐甲斐しい世話焼きさんばかりです。



さて、一回忌。バランガイ・キャプテン家では、朝早くから祈りを捧げ、豚をしめ、それを料理して、村中の人に昼食を振る舞います。

何人の人が来たんだろう?とにかくすごい数の人に、すごい量のご飯が振る舞われました。豚以外にもビーフン野菜炒めやスープなどが饗され、私がホストだったら、絶対パニクってるな~と思うぐらいの量でしたが、いろんな人が手伝いに来て、みんな楽しげにのんびりモードで準備していました。

今日のメインである豚をしめて料理するのは男たちの仕事。私は豚をしめるタイミングには間に合わず、解体から見たのですが、豚も察知したのか、押さえてしめるまでが大騒ぎだったそうです。その場にいたかった~!

しめた後は、6~7人の若者が、手分けして手際よく内臓をとりわけ、スペアリブを切り取り、もも肉を取り、頭からしっぽまで余さず活用していました。


若手が活躍


豚ぶつ切り

マリコン村では、大学や仕事で外に出て行ってしまう若者も多いようなのですが、こうした行事の時にしっかりと活躍できる、伝統を継承する若者が一定数いることがすごいな~。頼もしいな~。

ツアーメンバーの74歳コンビは、この日つぶされた豚に前日に餌をやって、とてもかわいく愛着がわいていたそうで、「その豚がつぶされちやつて、結構ショックだな~」とおっしゃってました。命をいただくって、そういうことですね。


豚と対話中

因みに、私たちが村に着いた初日は、我々が持ち込んだ鶏を絞め、胆嚢の色や形によって占いをし、「吉兆」と判断され、その肉を供する宴が開かれました。このときは、鶏を絞める前の祈りを捧げるのは長老のおじいちゃん、鶏を絞めて焼き、解体するのは中堅どころ?の男性でした。

さて、一回忌の食事が終わり、午後は田んぼ仕事、のはずが、早朝、村で火事があり、そのうような不吉なことがあった日には田んぼに入ってはいけないという言い伝えがあるため、田んぼには入ることができなくなってしまったとのこと。

本当は、法事用の豚をしめるのもNGなのですが、火事の知らせが入るのが遅かったため、既に豚はしめられてしまっており、これについてはやむなし、となったようです。

そういうわけで、午後は暇になってしまったので、みんなでお散歩に行きました。

村で一番古い松の木のある高台から棚田ビューを眺め、

木に登っているのはローベン。さすが村の若者。

村の教会を見学し、ふと見ると向こうの方にカラバウ(水牛)の団体さんが!



「あのカラバウを近くで見たい!」ということになり、バランガイ・キャプテンの息子ローベンの案内で、更に遠くまでお散歩。



カラバウを手なずけ、


カラバウの背中に乗ってしまう強者も!


因みにこの後、大吾さんが、負けじとカラバウの背中に乗ろうとするも、乗ろうとした瞬間にカラバウの後ろ足を踏んづけてしまったそうで、驚いたカラバウが急に立ち上がりました。見ていた私たちは、「あー、田んぼに振り落とされる~!」と、瞬時に全身泥だらけになった大吾さんを想像しましたが、大吾さん、くるんと半回転して、見事に足で着地!運動神経すごすぎる!お見事でした。動画がないのが残念。

さて、これでお散歩は終わりかと思いきや、更にその先に滝を発見したニッポンジン旅行者たち、滝にも足を伸ばすことに!私たちのワガママにも嫌な顔一つせず、ローベン、道なき道を案内してくれました。

しばらくお風呂に入っていないチームもあったので(受け入れ先ホームによっては、お風呂のない家もある。あっても、たらいで水をあびる方式なので、とょっと冷たくて思い切り浴びられないことも)、シャワー代わりに喜々として滝に打たれる私たちでした。



あー!気持ち良かった!!
14:51  |   |  トラックバック(0)  |  コメント(0)

2016.03.05 (Sat)

【妻】旅行③田しごと

自己紹介大成功のおかげで、ニッポン人旅行者は歓迎され、それぞれにホームステイ先が決まりました。

私のステイ先はバランガイ・キャプテンの秘書、ラケルさんのお宅。ツアー参加者仲間のひとみちゃんと一緒です。


ラケルさんのお家の前で

朝、ラケルさん宅に移動して、そこで朝食をいただき、その後、田んぼに向かいました。
今日の田んぼ作業は、棚田の畦(というか土手?)作り。





まず、畦に生えている草を根こそぎはがします(「抜く」と言うより、面で「はがす」という感じ)。

その後、田んぼの底から堅めの土を掻き出して、畦に塗り込め、はがしてしまった分の畦を補強していきます。

仕上がりはこんな感じ。



なんということのない作業なのですが、すべて中腰、しかも、草は芝のように根が深いヤツで、なかなかに力がいります。

どろを掻き出すのも、水の底の方の土は重く、硬く、なかなか掻き出せません。

ラケルは何をやるにも私の5倍ぐらいのスピード。さすがだぁ。

午前中に仕事を終え、一旦家に帰って昼食。昼食後もガンガン田んぼ仕事かと思いきや、ラケルは「午後は洗濯してリラックス」と言います。この辺のあまり頑張りすぎないペースも循環生活を続けるコツかもしれません。

私たちは、別のステイ先の田んぼでカラバウ(水牛)使いのお仕事を手伝えるという噂を聞きつけ、午後も田んぼに出かけてみました。

といっても、果てしなく広がる棚田のどこにカラバウがいるのかわかりません。しかたないので、カラバウはどこ?などと聞きながら歩いていると、何処からともなく村の子供が来て案内してくれました。

考えてみると、村に滞在中、ずっとこんな感じだったような気がします。「次の予定」はほとんど決まっておらず、行き当たりばったりなのですが、やりたいことが出てくると、すーっとそれを助けてくれる人が現れて、案内してくれたり、同行してくれたり。それがとても自然なので、私たちも甘えてしまって、ずいぶんお世話になりました^ - ^

写真はカラバウと大吾さん


カラバウはとても穏やかで、私みたいな慣れない乗り手でもなんとか、動いてくれました。

まずは村人のカラバウさばき。

さすがの余裕です。

大吾さんや、循環生活を夢みる勇太さんも、すいすい乗りこなしてました。





ひとみちゃんもなかなかお上手!


私はすごいへっぴりごし。


その後、帰宅して、ラケルと一緒にパンケーキを焼き、おやつを食べて、


少しお散歩して、夕食食べて、8時半頃寝るという、なんとも充実した、でも、なんだかのんびりした贅沢な1日でした。

※旅行記全般で、ツアー参加者の方撮影の写真を使わせていただいています!
13:04  |   |  トラックバック(0)  |  コメント(0)
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